プロジェクトX 新リーダーたちの言葉<プロジェクトX 新リーダーたちの言葉から>●ミスター・コンピューター 池田敏雄 「音楽であろうと、コンピューターであろうと、すべては感動 から始まる。感動するということは、心の中に何かがダイナ ミックに沸いた証拠。だから、何かに感動したら、とにかく それに没入しろということなんです」 「本当に感動する人間、感動することを知る人間になって 欲しい。感動することを知ったら、その次には何かを生み出 そうという力が自然に湧いてくると思うんです」 (後輩への講演) 「白紙で『どうしよう』と言うな。自分の限界まで選択肢を詰め てから判断を仰げ」 「とにかく物事を決めるまでは上司だろうと部下だろうと平等 だ。対等に議論せよ。一旦決めたら俺が責任を取る。決めた 後は文句を言わず従え」(議論の場で) 「挑戦者に無理という言葉はないんだ」 (巨像IBMを前に部下たちが弱音を吐いたとき) ●柔道・全日本監督 神永昭夫 「勝負は負けたときから始まる。弱さを知った時から、技の 工夫が始まるんだ」 ●医師 菅谷昭 「もし自分が突然、死を迎えた時、納得して死ねるか。改めて 考え直したとき、自分は本当にそういう生き方を、していないじゃ ないか。お前は今のまま死ねるかと言った時に、答えはすぐノー だった」 ●伝説の家電営業マン 井植歳男 「私にとって、見るもの聞くものがすべて先生である。私はハクシ (博士)でなくてハクシ(白紙)だ。だから見るもの聞くもの、すべて ノートにできる。私には専門はない。営業をやれと言われれば営業 をやる。製造を命じられれば製造をやる。研究をやれと言われれ ば、人の知恵を生かして研究することもできる」 「ライバルは他社ではない。お客の心だ」 「これからは私のように小学校を出てすぐに社会に飛び出し、苦労 と努力を重ねるような人はいなくなるだろう。それは結構なことであ る。しかし、一方、人間貴いものは、自ら求めて苦労した足取りだ ろうと思う。若い人には嫌われるかもしれないが、私は努力と苦労 の蓄積に対して、人間としての尊厳を感じずにはおられないので ある」 「困難にあわない人生というものはありえない。もしあるとすれば、 それは怠けている証拠である」 「私は運という言葉に非常に抵抗を感じる。人間の生涯は、その人 その人が自分の歩むべき道、とるべき態度を考え、選択していくも のだと私は考えている。『運がいい』とか『そのうち運が向いてくる だろう』といった他人任せな、受け身な考え方や生き方を、私は厳しく 拒否したい」 ●トヨタ自動車 中村健也 「君たちは出来ないというけれど、俺は作る。成功する可能性が50% あるならばやらなければいけない。30%でも挑戦する価値がある」 「開発に最も大切なもの、それは自由です。与えられた自由ではなく 獲得した自由でなくてはならない」 ●AIBO開発リーダー 大槻正 「情熱を持ったプロフェッショナルになって欲しい。不安を取り除いて くれるのが情熱だ。同じ能力を持った人間が二人いたとしたら、情熱 を持っている人の方が必ず成功する」 ●帝国ホテル料理顧問 村上信夫 「自分で『若い』と思っているうちは、若いままでいられる。気持ちが 老け込むのが一番よくない。私は何を始めるのにも『もう遅い』と後ろ 向きに考えたことはない」 |